陳情 区立幼稚園の存続についての賛成討論 2016年中野区議会 第3回定例会本会議

 2016年第3回定例会で行われた区立幼稚園の存続に関する陳情など4件の陳情について、賛成討論を行いました。


 ただいま議題に供されました第4号陳情、区立幼稚園存続を願うことについて、第5号陳情、区立幼稚園の廃園案の検討について、第6号陳情、10ヵ年計画(第3次)改定素案において示している今後の認定こども園の整備について、及び第7号陳情、区立幼稚園の存在意義について再検討を願うことについての計4件の陳情につきまして、日本共産党議員団の立場から一括して賛成の討論を行います。

 会派としては、民間の幼稚園や認定こども園が果たしている役割は十分認識しています。しかし、今回、区が新しい中野をつくる10か年計画(第3次)で示し、進めようとしている区立幼稚園の廃止は、子育て施策・幼児教育における公的責任の後退と言わざるを得ません。

 陳情にもあるように、区立幼稚園は特別な支援を必要とする子どもの受け皿としても重要な機能を担っています。その全てを民営化してしまえば、区立幼稚園が果たしてきた積極的機能が低下し、多様な幼児教育を区民が選択することができなくなってしまいます。区立幼稚園は保幼小連携の取り組み、地域コミュニティの拠点としての活動などでも、公立ならではのかけがえのない役割を果たしています。ひがしなかの幼稚園の3歳児クラスでは、今年度、定数16名に対し81名の申し込みがあり、需要が増加傾向にあることも明らかとなっています。

 区には、幼児教育における継続性、公共性を保障する責任があります。幼児教育は、子どもの最善の利益を保障する観点が最優先されなければならず、全ての子ども一人ひとりが平等で公平な格差のない教育を享受できるよう、機会均等を保障するという公共性を担保しなければなりません。そして、この公共性を経営的効率のみにとらわれることなく、安定的、継続的に供給するために、行政が幼児教育の提供者として直接責任を負う体制を堅持することが求められています。

 2003年7月、文教委員会に報告された「区立幼稚園の役割、機能及び配置のあり方について(案)」の中でも、区立幼稚園について「障害児を積極的に受け入れるなど、公立としての特色を生かす」、「中野区の幼児教育を質的に向上させる中核的な存在として役割を果たす」とされており、「すべての幼児教育を民間に委ねてしまうのでは区の責任を十分果たすことができない」とする区の見解も示されています。

 ことし1月、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(改定素案)において、唐突に区立幼稚園を廃止する方針が示されました。多くの方が説明会などで見直しを求める声を上げる中、4月に計画として策定したことはあまりにも拙速であり、問題です。だからこそ、この間、区立幼稚園の存続を求める1万3,371筆もの署名が集められ、議会にも多くの方々が傍聴に来られています。これだけの保護者の方々、地域の方々の思いに背を向けて、区立幼稚園の役割は終わったと切り捨て、一方的に廃止を押しつける区の姿勢を認めるわけにはいきません。区立幼稚園を廃止する計画は直ちに白紙撤回し、今後の区立幼稚園のあり方については、保護者、関係者、地域の意見を聞きながら再検討することを強く求めて、計4本の陳情に対する賛成討論といたします。


※陳情は以下のような採択となりました。

第4号
陳情
区立幼稚園存続を願うことについて
(反対=自民、賛成=共産、公明、民進)
採択
第5号
陳情
区立幼稚園の廃園案の検討について
(反対=自民、公明、民進、賛成=共産)
不採択
第6号
陳情
10ヵ年計画(第3次)改定素案において示している
今後の認定こども園の整備について
(反対=自民、公明、民進、賛成=共産)
不採択
第7号
陳情
区立幼稚園の存在意義について再検討を願うことについて
(反対=自民、賛成=共産、公明、民進 )
採択